

鉄道会社の落とし物管理DX完全ガイド
ある鉄道会社では、落とし物の電話問い合わせが1日に1,000件届いていました。係員が電話を取り続け、台帳を確認し、「見つかりません」と答え続ける日々。「本来の業務」をする時間がないまま、終業を迎える日も珍しくありませんでした。
find導入後、その電話は200件になりました。それだけではありません。返却率は15%から30%へ倍増し、対応時間は8〜10分から3分に短縮されました。何が変わったのか、その具体的なプロセスを解説します。
指標 | 導入前 | 導入後 | 変化 |
|---|---|---|---|
電話問い合わせ件数 | 1日1,000件 | 1日200件 | 80%削減 |
返却率 | 15% | 30% | 2倍 |
対応時間 | 8〜10分/件 | 3分/件 | 約60%短縮 |
マッチング率 | 基準値 | find chat経由で約4倍 | 大幅向上 |
紙書類 | 現状維持 | 60%削減 | — |
(find調べ)
JR東日本では年間約200万件を超える落とし物を取り扱っています。規模が小さい路線でも、月間数千件の落とし物が届くことは珍しくありません。
1件の登録に10分かかると仮定すると、月5,000件の路線では登録だけで月833時間——スタッフ5人が毎月フルタイムで登録作業だけを行っているのと同じです。
鉄道特有の問題として、「乗り継ぎ中のどこかで落とした」という問い合わせがあります。A線からB線に乗り換え、さらにバスを使った場合、どの路線に問い合わせればいいかわかりません。利用者は3か所に電話し、3か所で「うちには届いていません」と言われ続けます。
一方、各路線の係員も「自社以外の問い合わせ」を毎日受け続けます。答えられないのに対応しなければならない、という無駄が積み重なっていました。
手書き・テキスト入力の管理では、「黒いリュック」「ダークカラーのバックパック」「黒色のナップサック」が別物として扱われます。問い合わせしても見つからない物が、実はバックヤードの棚にある——この状況がfind導入前には頻繁に起きていました。
係員がスマートフォンで落とし物の写真を撮影するだけで、AIが色・形・カテゴリ・特徴を自動タグ付けします。登録時間は10分から2分に短縮。月5,000件の路線では、月667時間の削減に相当します。
find chatへの問い合わせは、find社のオペレーターが対応します。係員は電話を取り続ける必要がなくなり、対応時間が大幅に削減されました。電話が1日200件に減ったことで、係員は「本来の接客業務」に戻れるようになりました。
横断検索に参加している路線・施設については、1回の問い合わせで複数施設をまとめて検索できます。「A線かB線かわからない」という問い合わせに、1回で答えが出るようになりました。
find chat経由での問い合わせでは、AI画像照合によって「写真から特定」が可能です。テキスト検索では見つからなかった物が、画像で一致することがあります。これがマッチング率約4倍という数字につながっています。
警察提出書類・遺失物受付書類など、月末にまとめて処理していた紙業務の60%がデジタル化されました。「月末の残業がなくなった」という声が、複数の導入路線から届いています。
ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
1. 現状把握 | 月間落とし物件数・登録工数・電話件数を整理 | 1〜2週間 |
2. 導入相談・デモ | 路線規模に合わせた設定を確認 | 1週間 |
3. 先行路線で試験導入 | 一部路線でシステムを稼働させ、運用を確認 | 2〜4週間 |
4. 全線展開・係員研修 | 全係員が操作できるよう研修を実施 | 1〜2ヶ月 |
5. 横断検索ネットワークへの参加 | 他社路線・施設との横断検索を有効化 | 設定後すぐ |
専用端末の導入が不要で、現場の係員がすでに持っているスマートフォンで操作できます。新しい機器の操作習得が最小限で済みます。
findの導入企業は解約件数は「ゼロ」です(2026年2月時点)。また、導入企業の約6割が既存ユーザーからの紹介です。これは「現場に定着しているサービス」の証明です。
累計500万件超の落とし物データをもとに、findは継続的にサービスを改善しています。「どう記録すれば照合精度が上がるか」「どんな問い合わせが多いか」という知見が、サービスに反映されています。
電話問い合わせが1日1,000件から200件になった鉄道会社では、係員がはじめて「本来の仕事」に向き合える時間を取り戻しました。
返却率が倍になったということは、「返ってきた」と感謝する声が倍になったということでもあります。その「ありがとう」が、現場スタッフのやりがいにつながり、施設への信頼に変わっていきます。
「落とし物対応が変われば、鉄道を使う体験そのものが変わる」——findはその信念で、鉄道業界への導入を続けています。
データ出典:find調べ(2026年2月時点)
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